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大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)

羽毛布団リフォーム事例[福岡県K様]20年使った大阪西川のダブルのツインダウン羽毛布団をシングルの合掛け布団にリフォーム

どうも、快眠屋おのの植村浩太朗です。

資料

ありがたいことに三重県内はもちろん、県外のお客様からも羽毛布団リフォームのご相談を多く頂戴しております。遠方にお住まいの方でも安心してリフォームのご依頼を頂けるように1枚1枚丁寧に現状説明をした上で、リフォームの可否、およびお見積りを差し上げております。家が遠くて布団を直接持ち込めないというお客様もお気軽に電話、LINE、メールでご相談下さい。

※遠方にお住まいで羽毛布団のリフォームをお考えの方はこちらのページをご覧ください。

20年経った大阪西川のツインダウン羽毛布団をリフォームしたい

大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)

今回ご依頼下さったのは福岡県にお住まいのお客様(K様)。20年ほどご使用になった大阪西川製の羽毛布団のリフォームをお考えです。こちらの羽毛布団は肌掛け布団と合掛け布団がセットになっているツインダウンタイプで、可能であればツインダウンタイプのままで、ダブルからシングルにサイズダウンしたいということでした。

リフォーム前の状態

スペック

[メーカー]大阪西川
[サイズ]190×210cm
[側生地]綿100%
[キルト]合掛け:5×5マス立体キルト / 肌掛け:6×6マス
[羽毛]推定ホワイトグースダウン93%
[充填量]合掛け:1000g / 肌掛け:400g

合掛け

大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)

こちらが合掛けです。キルトは5×5マスの立体、羽毛量は1000gですね。全体的にヘタり感はあるものの、場所によってはまだボリュームが有る状態です。見た目だけでは判断できませんが、十分リフォームをする価値はありそうな状態です。

尚、生地が非常に秀逸で、恐らく100番手以上のサテン生地です。この羽毛布団の掛け心地の良さは、この生地あってのもの。もしリフォームで低グレード〜中グレードのサテン生地を使ってしまったら、かなり印象が変わってしまうでしょう。もちろん悪い方に。

肌掛け

大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)

そしてこちらが肌掛けです。キルトは×6マスの直縫い、羽毛量は400gですね。生地は合掛けと同じ、ハイグレードなサテン生地。とっても良い肌掛けです。

ただ写真ではなかなか伝わりにくいかもしれませんが、合掛けに比べるとヘタリ感が顕著ですね。薄手の布団は厚手の布団に比べて中身が傷みやすい傾向にあるので当然といえば当然ではあるのですが。

羽毛の状態は?

大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)

こちらが大阪西川の羽毛布団から取り出した羽毛と、新品の羽毛を比較したものです。左が肌掛け、中央が合掛け、右が新品です。(全て同じ2.0グラム)

合掛けも肌掛けも羽毛自体はどちらも同じ品質のものでしたが、外見から予想していた通り、合掛けの半分くらいしかボリュームがありません。A〜Eランクの5段階評価ですと、合掛けはCランク(リフォーム推奨)、肌掛けはDランク(リフォーム非推奨)といった状態です。

さてどうしたものか。

まず大前提をお伝えしておくと、DランクやEランクの羽毛でもリフォームは可能です。ダウン50%未満(羽根布団)でない限り、リフォームができなう羽毛布団はありません。ただリフォームができるかどうかと、リフォームをする価値があるかどうかは別問題です。リフォームが可能だったとしても、羽毛の傷みが進行しすぎている場合は仕上がりが微妙になります。あるいはお金がかかります。「思い出の品だから仕上がりの良し悪しは別としてキレイな状態で残しておきたい」という場合は別ですが、なるべくお金をかけずに良い仕上がりにしたいという場合は、DランクやEランクのリフォームは積極的にはオススメいたしません。

このことを踏まえると、今回の肌掛けの羽毛(Dランク)は無条件に「リフォームしましょう!」とはなかなか言えないわけです。

ですが、だからといって肌掛けの羽毛を使わずに合掛けの羽毛だけを使ってリフォームをするとなると、K様は合掛けと肌掛けのツインダウンを希望されていたので、羽毛がかなり不足してしまう。そしてその不足分は新しい羽毛を補充して補う必要があり、価格が高くなってしまう。

悩ましいところです。。。

K様の結論

こういった趣旨の話をK様にお伝えし、お見積りも複数パターンご提示させて頂いた結果、K様も色々と悩まれたのですが、最終的には「ツインダウンはとりやめ。ダブルの合掛け1枚からシングルの合掛け(やや冬寄り)1枚にリフォーム」という結論になりました。

解体・洗浄・除塵の結果

【取り出し羽毛量】

930g

お布団を解体して取り出せた羽毛はおおよそ930gとなりました。

羽毛を取り出す際のロス分を考慮すると、元々は960〜980g程度の充填量だったのではないかと思われます。

【洗浄・除塵後の羽毛量】

800g

そしてプレミアムダウンウォッシュで傷んだ羽毛やホコリを取り除いた後の羽毛量はおよそ800gとなりました。約14%減ですね。

リフォーム後

大阪西川製羽毛布団(リフォーム後)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム後)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム後)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム後)
  • [サイズ]150×210cm
  • [キルト]5×6マス立体
  • [充填量]1000g
  • [生地]スーパーソフトサテン(綿100%)
  • [補充羽毛]200g (ポーランドレギュラーグース93%)

こちらがリフォーム後の状態です。

洗浄除塵後に残った800gの羽毛に200gの新羽毛を補充し、1000g入りの羽毛布団に仕上げました。K様はふっくらとしたボリュームのある布団は苦手ということと、それでいてある程度暖かさのある布団というご希望を加味しての充填量です。

(同じ1000gでも生地と羽毛が異なれば実際のボリュームは変わってきますので、ご注意下さい)

大阪西川製羽毛布団(リフォーム後)

元々使用されていた生地がとても軽く、しなやかなサテン生地でしたので、今回はスーパーソフトサテンを提案させて頂きました。羽毛布団の掛け心地や快適性の大部分は生地の質で決まりますから、ここで生地を60〜80番手のサテン生地にしてしまうと、仕上がりに違和感が出てしまいます。

尚、ドイツ製の平織生地を使ってしまうと掛け心地は良いものの、吹き出しリスクがあるのでリフォームでは基本的に使えませんし、80番手の日本製平織生地だと吹き出しは防げてもかなり硬さがあるので、それはそれで難しいところですね。

大阪西川製羽毛布団(リフォーム後)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム後)

きっとご満足頂けることと思います。

K様、この度は当店をお選び頂き有難う御座いました!今後のメンテナンス等もどうぞよろしくお願いいたします。

大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)
大阪西川製羽毛布団(リフォーム前)

ちなみにK様が送ってくださった布団はもう1枚あったのですが、こちらはダウン率85%と元々の質があまり良くなかったのと、傷みが進んでいたこともあり、リフォームはオススメいたしませんでした。

このように当店はリフォームありきでご依頼を受けるのではなく、まずリフォームをする価値があるかどうかの診断からスタートします。リフォームするかどうか悩まれている方もどうぞお気軽にご相談下さい。

羽毛布団リフォームバナー

最近はインスタグラムの投稿が多めです。ブログほど濃い内容ではありませんが、フォローして頂けると喜びます。

また先日羽毛布団リフォームに特化したインスタグラムアカウントを解説しました。そちらもご覧いただけますと幸いです。

編集後記

休日を利用して某所に釣りに行ってきました。狙うはアオリイカ。春は大型が狙える季節なんです。

陸からイカを釣る方法は色々ありますが、エギ(餌木)という疑似餌を使う釣り(エギング)と、生き餌(アジ)を使う釣り(ヤエン釣り、ウキ釣りなど)がメジャーです。

今回僕が選んだのはアジを使った泳がせ釣り。ただメジャーなヤエン釣りでもウキ釣りでもなく、アジにロデオライダーというイカ針を付けてイカを狙う泳がせ釣りです。(釣りをしない方にはなんのこっちゃでしょう)

エギングのほうが手軽なのですが、泳がせ釣りよりも技術がいるので下手な僕には泳がせ釣りがピッタリなんです。アジにイカが食らいついてリールのドラグがジジジジジジと鳴った時のアドレナリンはたまらないものがあるので、ぜひ皆様もアジの泳がせ釣りでイカを狙ってみて下さい。

さて、肝心の釣果はというと、なんとか本命のアオリイカを1杯釣り上げることができました!大型とは言えませんが十分でしょう。アオリイカは高級ですからね。

そろそろシーズンも終了のようですが、機会があればまたイカ釣りに行きたいと思います。